双子のフランス少年 [海外]
数年前の夏休みに、
双子のフランス人少年(11歳)を2週間ほど預かりました
私のフランス好きやフランス気触れの話は、ここでは省略します
預かることになった経緯も、ここでは省略します^^;
いやー、大変な2週間でした。
彼らは囲碁を打つので、私の仕事先に連れて行き囲碁を打たせれば良く、
観光などは付き添いの私の友人(日本人)が連れて行きます。
基本的には、
夕飯の世話や洗濯などは友人が世話するので楽なはずなのですが、
フランス人は、小さくてもフランス人でした
まず、
ヨーロッパ育ちの上記の友人が
「ディズニーランドは喜んでくれるだろう」と思って
知り合いと一緒にディズニーランドに連れて行くと~
「こんなのアメリカ人が作ったやつだ」
「(乗り物に乗るのに) 並んでられるか~」
と文句ばかり。
最初から最後まで文句ばかりで、友人は疲れ切ってしまいました
喜んでくれれば、疲れなんて吹き飛んでしまうのに。。。
ヨーロッパ育ちで、
彼らのことも両親のことも日頃からよく知っているのに、
これは予想外だったようです。
普段、
両親がディズニーランドなどの悪口(裏を返せば憧れ?)を言っているのをよく聞いているのでしょう。
仕事に行く日の朝、
私が朝食の準備をして彼らを起こし食卓に着かせると~
「あれはヤダ!」「これはヤダ!」の嵐で、食べ物に全く手を付けない。
そして、
トースターでパンを焼いていると
「ノン、ノン、ノン。 ナオコ(私のこと)! 表3分、裏2分!」
この子たちは、”郷に入ったら郷に従え”という言葉を知らないのか?!
咄嗟に、
内弟子生活を経験している囲碁界の友人知人を思い浮かべて、
「彼らの苦労を知らないのか?!」
と思いましたが、
…いや、、、どちらも知らないな
結局、
途中から上記の友人が忙しくなってしまったり、
私だけでは時間を持て余してしまうので、
当時横浜に住んでいた弟宅に連れて行ったり、
八王子在住の友人棋士宅に連れて行き子どもたちと遊ばせたり、
地方都市に住む友人宅にまで連れて行きました
その地方都市でのこと。
双子と私で日本蕎麦屋さんに入った時のこと。
メニューを読みあげて、フランス語に訳して(簡単に)
「何にするか?」
と聞くと
「全部説明しろ」
と言う。
ここで思い出したのですが、
双子の一人は拒食症で、フランスにいるときでも食べられるものは3つくらいしかないのでした。
精神的なことが原因らしくカウンセリングに通っていましたが、
「日本でなら、新たに食べられるものが見つかるかもしれない」
なんて、親は考えていたようです。
(両親も私の知り合いですが、こちらの身にもなってくれ~)
元々、ソースなしの茹でただけのパスタは食べることができたので、
白飯やうどんなどは食べることができました。
しかし、
天丼やかつ丼などは食べることはできません。
必然的に、
彼らに説明するメニューは
冷やしうどん や 月見うどん
くらいしかないですし、
上記のヨーロッパ育ちの友人とは天と地ほどのフランス語能力の差があるので、
これで勘弁して欲しいのですが。。。
しかし、
自己主張の強い国の人たちです。
主張するのが当たり前。
「説明して! H(友人のこと)なら、全部説明してくれるのにっ!」
相手が主張をするなら、
私も自己主張をさせていただきますとばかりに、
「私はフランス語は上手じゃないっ! この3つの中から決めなさいっ! ふんっ!」
と言うと、
2人はコソコソと話して、1人が何か言おうとしたらもう1人が止めて、
結局3つの中から選んでいました。
そして、
食後は
「美味しかった」
(そりゃそうよ、あなた達が食べられそうな物で美味しそうな物しか候補に挙げてないんだから)
と思いつつ、笑顔で
「良かった、良かった」
と言ったのでした。
彼らが帰国した後の私は、
“フランス”という言葉を聞くだけでストレスを感じ、
「フランスに行きたい!」
とは言わなくなり、
「フランスの話はやめて!」
「あの2週間は思い出したくない」
と言うようになってしまいました
(その翌年には行きましたが^^;)
余談ですが、
双子の両親は離婚していて、それぞれにパートナーがいます。
双子の日本滞在日程がなかなか決まらなかったのですが、
それは、
互いに、
「自分が子どもたちの面倒を見る期間中に日本に行って欲しい!」
という希望(下心?)があったからです。
夏のヴァカンスは7月・8月前後の約2か月で、
1か月ずつ引き受けることになっていたようです。
4週間のうち、2週間も日本に行っていれば
「自分は2週間で済む」
という大人の計算が働いていたのです。
日本で平凡に育った私と 上記とは別の友人は、
双子の世話をしながら
とてもとても複雑な気持ちになりました。
世界は広いです。
双子のフランス人少年(11歳)を2週間ほど預かりました
私のフランス好きやフランス気触れの話は、ここでは省略します
預かることになった経緯も、ここでは省略します^^;
いやー、大変な2週間でした。
彼らは囲碁を打つので、私の仕事先に連れて行き囲碁を打たせれば良く、
観光などは付き添いの私の友人(日本人)が連れて行きます。
基本的には、
夕飯の世話や洗濯などは友人が世話するので楽なはずなのですが、
フランス人は、小さくてもフランス人でした
まず、
ヨーロッパ育ちの上記の友人が
「ディズニーランドは喜んでくれるだろう」と思って
知り合いと一緒にディズニーランドに連れて行くと~
「こんなのアメリカ人が作ったやつだ」
「(乗り物に乗るのに) 並んでられるか~」
と文句ばかり。
最初から最後まで文句ばかりで、友人は疲れ切ってしまいました
喜んでくれれば、疲れなんて吹き飛んでしまうのに。。。
ヨーロッパ育ちで、
彼らのことも両親のことも日頃からよく知っているのに、
これは予想外だったようです。
普段、
両親がディズニーランドなどの悪口(裏を返せば憧れ?)を言っているのをよく聞いているのでしょう。
仕事に行く日の朝、
私が朝食の準備をして彼らを起こし食卓に着かせると~
「あれはヤダ!」「これはヤダ!」の嵐で、食べ物に全く手を付けない。
そして、
トースターでパンを焼いていると
「ノン、ノン、ノン。 ナオコ(私のこと)! 表3分、裏2分!」
この子たちは、”郷に入ったら郷に従え”という言葉を知らないのか?!
咄嗟に、
内弟子生活を経験している囲碁界の友人知人を思い浮かべて、
「彼らの苦労を知らないのか?!」
と思いましたが、
…いや、、、どちらも知らないな
結局、
途中から上記の友人が忙しくなってしまったり、
私だけでは時間を持て余してしまうので、
当時横浜に住んでいた弟宅に連れて行ったり、
八王子在住の友人棋士宅に連れて行き子どもたちと遊ばせたり、
地方都市に住む友人宅にまで連れて行きました
その地方都市でのこと。
双子と私で日本蕎麦屋さんに入った時のこと。
メニューを読みあげて、フランス語に訳して(簡単に)
「何にするか?」
と聞くと
「全部説明しろ」
と言う。
ここで思い出したのですが、
双子の一人は拒食症で、フランスにいるときでも食べられるものは3つくらいしかないのでした。
精神的なことが原因らしくカウンセリングに通っていましたが、
「日本でなら、新たに食べられるものが見つかるかもしれない」
なんて、親は考えていたようです。
(両親も私の知り合いですが、こちらの身にもなってくれ~)
元々、ソースなしの茹でただけのパスタは食べることができたので、
白飯やうどんなどは食べることができました。
しかし、
天丼やかつ丼などは食べることはできません。
必然的に、
彼らに説明するメニューは
冷やしうどん や 月見うどん
くらいしかないですし、
上記のヨーロッパ育ちの友人とは天と地ほどのフランス語能力の差があるので、
これで勘弁して欲しいのですが。。。
しかし、
自己主張の強い国の人たちです。
主張するのが当たり前。
「説明して! H(友人のこと)なら、全部説明してくれるのにっ!」
相手が主張をするなら、
私も自己主張をさせていただきますとばかりに、
「私はフランス語は上手じゃないっ! この3つの中から決めなさいっ! ふんっ!」
と言うと、
2人はコソコソと話して、1人が何か言おうとしたらもう1人が止めて、
結局3つの中から選んでいました。
そして、
食後は
「美味しかった」
(そりゃそうよ、あなた達が食べられそうな物で美味しそうな物しか候補に挙げてないんだから)
と思いつつ、笑顔で
「良かった、良かった」
と言ったのでした。
彼らが帰国した後の私は、
“フランス”という言葉を聞くだけでストレスを感じ、
「フランスに行きたい!」
とは言わなくなり、
「フランスの話はやめて!」
「あの2週間は思い出したくない」
と言うようになってしまいました
(その翌年には行きましたが^^;)
余談ですが、
双子の両親は離婚していて、それぞれにパートナーがいます。
双子の日本滞在日程がなかなか決まらなかったのですが、
それは、
互いに、
「自分が子どもたちの面倒を見る期間中に日本に行って欲しい!」
という希望(下心?)があったからです。
夏のヴァカンスは7月・8月前後の約2か月で、
1か月ずつ引き受けることになっていたようです。
4週間のうち、2週間も日本に行っていれば
「自分は2週間で済む」
という大人の計算が働いていたのです。
日本で平凡に育った私と 上記とは別の友人は、
双子の世話をしながら
とてもとても複雑な気持ちになりました。
世界は広いです。
2011-02-09 18:30
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